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こうなったらハロウィンだけじゃなくて世界中の祭りを日本でやればいい

 どこの誰が仕掛けたのか知らないが、ハロウィンなどという異国の祭が流行り始めているから油断ならない。僕が覚えている限り、5年前はそれほどメジャーなものではなかったはずだが、いつの間にか街角でジャックオーランタンというオレンジ色のかぼちゃの化け物を見るようになり、いつの間にか仮装をし始める人が現れた。
 祭りというものは、それが発祥した土地の文化や歴史と密接に関わっているものであり、その土地の人々の思いや願いが込められている。祭りの起源も精神も知らず、全く関係ない土地の人間がただ楽しそうだからという理由で無節操に騒ぐという風潮は個人的に受け入れがたいものがある。ハロウィンを楽しむのもいいが、そういう人は日本古来の年中行事もちゃんと行っているのか問いたいものである。ちゃんとお釈迦様の像に甘茶をかけたり、茄子やキュウリで馬を作ったり、使い込んだ針を豆腐に刺したりしてるのかと。
 一方で、外国の文化を適当に受け入れるというのもまた日本の文化なので、これはこれでアリなのかもしれないとも考えている。古くは仏教や稲作なんかも海外から伝来したものだが、日本人は一旦それらを受け入れ、消化した後に、自分たちに合った形に作り替えることに長けているのである。本来であればキリスト教徒がイエス・キリストの生誕を祝うクリスマスという行事も、日本ではなんだかよく分からない祭りにすげかえられてしまった。ハロウィンについても、そのうち日本独特の解釈が加わって独自の進化を遂げていくことだろう。
 将来的にはハロウィンのみならず、他の国の祭りもどんどん流入してくるに違いない。あと5年もすれば、浅草の仲見世通りで牛の大群に追い回されたり、筑波山の山麓からチーズを転がしたり、新橋の広場で色水をかけあったり、勤労感謝の日に家族で集まって七面鳥の丸焼きを食ったり、成人した男子が道頓堀でバンジージャンプを始めたりするかもしれない。