2015年はにわか広島東洋カープファンになろうと思う

 2014年12月27日、ニューヨーク・ヤンキース黒田博樹投手が、古巣の広島東洋カープに復帰することが決定した。僕個人としては、これがこの年末年始における一番のビッグニュースであると考えている。
 報道されるところによれば、今季FAとなった黒田投手には、メジャーリーグ複数の球団からオファーがあったようで、最も高額なものは年棒約21億円にものぼるという。それに対し、広島東洋カープが提示した年棒額は約4億円であるとのこと。もし僕が黒田投手だったとしたら、一寸の迷いもなく21億円の契約書にサインし、記者会見時に調子に乗って、破談になった4億円の契約書で鼻をかむくらいのことはするかもしれない。万にひとつの確率で、自分が広島を選ぶとすれば、あまりの額の大きさに気が動転して、「もう4億も21億も一緒じゃん」という錯乱状態に陥った末の結果だろう。
 無論、黒田投手は錯乱状態にあったわけではなく、確固たる決意を持って広島行きを決意したに違いない。黒田投手は何年も前から「自分が引退する時は広島のユニフォームで」という考えを周囲に打ち明けていたようである。それほどまでに彼が渡米前の10シーズン余りを過ごした広島という球団に対する思いは強かったのだろう。
 一方、黒田投手が復帰を決めた広島東洋カープという球団に注目してみると、近年徐々に実力をつけてきており、今回の黒田投手の復帰がなかったとしても、今後の躍進が十分に期待できるチームになっている。2000年以降のセントラルリーグの順位の推移を見てみても、2000年代は常にBクラスに甘んじていた広島だが、2010年に野村前監督が就任して以降徐々に順位を上げ、プレーオフ常連チームにまで成長している。戦力的に見ても、投手では大エースの前田や、去年ルーキーながら10勝を挙げた大瀬良、野手では攻守にわたって実績のある菊池、丸、主砲のエルドレッドなど、投打にわたって実力のある選手が揃ってきている。僕が野球に関心を持ちはじめた1980年代、広島は赤ヘル軍団と称され、無類の強さを誇っており、当時の僕が大ファンだった巨人を苦しめていたが、30年の時を経てようやく赤ヘル軍団も復権かという感がある。
 そんなところに今回の黒田投手が復帰するというニュースである。これまであまり広島東洋カープに興味がなかった僕のような人間でさえも、21億円のオファーを蹴って広島への想いを貫き通した黒田博樹という投手の男気にほだされて、このようにブログの記事を書いてしまうくらいなのだから、さぞ真の広島ファンの方々は開幕が待ち遠しくて仕方ないだろう。最近は球団のメディア戦略も功を奏し、「カープ女子」なる女性のファンも大いに増えているという話である。黒田選手の復帰に伴い、今後カープ女子もますます増えていくのではないだろうか。来シーズンは僕もこの流れに便乗し、侍・黒田投手と広島東洋カープを応援したいと考えている。そして可愛いカープ女子とお近づきになりたいと考えている。