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黒田投手は今年何イニング投げるのか

 少し前に自分のブログに書いた記事で、「広島東洋カープのにわかファンに俺はなる!」と宣言して以来、これまで一度たりともカープについて言及していないという現状は、「これだからにわかファンは熱しやすく冷めやすくていけない」という謗りを免れ得まい。

    

  言い訳をさせてもらうと、まだプロ野球はシーズン開幕前で、今のところオープン戦を数試合消化しているだけなので、にわかファンとしてはさほど書くべきネタがあまりないのである。そんな中でもメジャーから帰ってきた黒田博樹投手の活躍ぶりについては特筆に値すると思う。
 オープン戦ヤクルトスワローズを相手に登板した黒田投手は、4回1/3をパーフェクトに抑えるピッチングを披露した。結果もさることながら、わずか39球で4回あまりを消化すると言う内容にも舌を巻く。このペースでいけば、9回を100球足らずで投げきることも不可能ではない。120球とか150球で完投とかいう話をよく聞くなかで、この数字は圧巻である。普通に考えれば、ピッチャーとしては球数が少なければ少ないほど体力の消耗が少なく、多くのイニングを投げることができる。先発投手が多くのイニングを投げることができれば、後続のピッチャーにかかる負担を減らすことができるため、球数を少なく抑えることができるというのは、黒田投手のみならず、投手陣全体にとって有益であろう。
 黒田投手自身も多くのイニングを投げるということを重視しているらしく、メジャーリーグにおいても2011年から2013年まで3年連続で200イニング以上を投げており、2014年に惜しくも連続記録は途絶えたものの、わずかに1回及ばないだけで199イニングを投げている。メジャーリーグは年間162試合をこなすが、全ての試合が9イニングで終わったと仮定した場合、年間の合計イニング数は1,458となる。そのうちの200イニングを1人で投げてもらえるというのはチームにとってこれほどありがたい話はないだろう。
 日本のプロ野球の場合、2015年の総試合数は143で、1試合9イニングと考えた場合のイニング数は1,287である。総試合数や総イニング数が少なくなる分、黒田投手のイニング数も必然的に減ることになるだろう。2014年の広島東洋カープにおいては、前田健太投手が最多の27試合、大瀬良大地投手が26試合で先発しており、黒田投手も怪我などがなければそのくらいの数を投げることが見込まれる。1試合で平均7イニングを投げたとしても、27試合で189イニングなので、日本で200イニングを投げるというのはかなりハードルが高いのだということを考えさせられる(現に前田投手の2014年のイニング数は187である)。200イニングを投げるのは全試合完投することが前提になるが、先発、セットアッパー、クローザーという役割分担が確立した現代ではあまり現実的でないのかもしれない。
 今年の広島カープを応援するにあたり、チームの勝ち負けもさることながら、黒田投手のイニング数にも注目していきたい。