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今更iPhone5sを購入し、iPhone4sを売った話

 僕は俗に言う林檎信者というやつではないと自分では思っているのだが、携帯電話はiPhoneタブレット端末はiPadと、蓋をあけてみれば林檎信者と言われても仕方がないほどアップル社の製品を愛用している。かと言って別にスティーブ・ジョブスという一人の天才を崇拝しているわけでもなければ、今後もアップル社に忠誠を誓い続けて他者の製品は一切使わないということでもない。ただなんとなくアップル社の製品を持っているというくらいのものである。もう少し前にスマホの時代が来ていたら、僕はiPhoneなどには目もくれずに、どこかのマイナーな機種を持ち、不便さに目をつむって個性派を気取っていただろうなと思う。若い頃は大多数が持っているものは例外なくダセーと思っていたので、敢えて少数派に属するように常に力んでいたのが、成年に達するとそういうことも面倒くさいと思うようになってしまい、どうしても譲れないものでもない限りは多数派に属していた方が楽だよな、というスタンスを取るようになっている。
 初めてiPadを購入したのは、iPad2が発売された直後のことで、2011年3月か4月頃のことと記憶している。東日本大震災の頃の記憶を辿ってみても、iPadを持っていたようにも思えないので、おそらく4月ではなかろうかと思う。当時タブレット端末というものがどれほど使い物になるのか半信半疑だったので、発売されたばかりのiPad2を買うよりも、Apple Storeにおいて売り出されていた初代iPadの再製備品を比較的安価で購入してみた。実際に初代iPadを1年ほど使ってみると、これがなかなか便利なものであるということが分かったので、当時使っていたガラケーもガタがくるようになってきたこともあり、iPhoneの購入にも踏み切ってみるかということになったわけである。これが2012年の4月頃のことであった。
 iPhoneを購入するにあたって、僕がひとつこだわったのは、SIMフリーの端末を持つということだった。仕事などでよく海外に行くので、SIMフリーの端末を持っていれば、現地で使えるSIMカードを購入するだけで、日本で使っているのと同じ端末を安価で使うことができるだろうと考えたのだ。もうひとつの理由として、個性派を気取りたいという根性が完全に絶えずに毛ほどは残っていたのかもしれないとも思う。
 今ではSIMフリーの端末を比較的簡単に手に入れることができるが、2012年当時はSoftbank社が長きにわたり独占状態でiPhoneの取り扱いをしていたところに、ようやくAUが参入したというくらいで、特にiPhoneのSIMフリー端末は容易に購入することはできなかった。そこで香港辺りから端末の輸入を代行してくれる業者に頼んで送ってもらうという、という手続きが必要であったのだ。ネットで検索してみると、いくつかのサイトでそういったサービスを提供しているようだったが、Expansysというサイトが最も手ごろな価格でiPhoneの輸入をしてくれるようだった。

www.expansys.jp
 早速申し込みをしてみると、1週間もかからずにiPhone4sのSIMフリーの端末が手元に届いた。代金は送料も含めて8万円近くであったと思う。端末代は少々高くついたと思うが、スマートフォンというのは、単なる電話に留まらず、デジカメ、携帯音楽プレーヤー、電子辞書、ボイスレコーダーなどの電子機器の機能がひとつの機器に搭載されているようなものなので、それらを個別に購入することを考えると、十分採算は取れていると考えている。
 2012年から約3年ほどiPhone4sを使い続けてきたが、3年目ともなるとさすがに電池の持ちが悪くなってくる。ちょうど2014年10月に総務省が全ての携帯電話の端末にかかっているSIMロックを解除することを義務付けることが決定し、日本のApple StoreのホームページからでもSIMフリーの機種を購入することができるようになったので、これ幸いとばかりにApple Storeから最新機種のiPhone6を注文しようと思ったのだが、購入用のページは設けられているものの、いつまで経っても「注文できません」の文字列が虚しく並んでいるだけである。
 さすがに気の長い僕も痺れを切らして、他のサイトでiPhone6のSIMフリー機種を探してみたが、端末だけで10万以上かかるようで、二の足を踏んでしまう。何も最新機種にこだわることはあるまいと、一世代前のiPhone5sを探してみると、AmazonでSIMフリー機が8万円弱で購入できるとのことだったので、即決でiPhone5sの購入に踏み切ることにした。
 それに伴って、SIMカードiPhone4sで使っているmicroSIMから一回り小さいnanoSIMに変える必要があるとのことだったので、日本通信に手続きをお願いして、ようやく先日機種変更が完了した。iPhone6や6plus発売の報道もとっくに一服し、iPhone7の噂も飛び交っている中で、今更iPhone5sの使い心地などレビューする気などは起きないが、電池の持ちが悪いiPhone4sに比べて随分使い勝手が良くなったことは確かである。
 3年ほど使い続けたiPhone4sはお役御免となったので、安くても買い取ってくれるところがないか調べてみたところ、本体に特段の問題がなければ、下取りに出せば1万円前後で買ってくれるところがあるという。早速iPhone4sを購入当時のままで保管しておいた箱に戻して、ホームページの情報を頼りに店舗まで行ってみたが、うらぶれた雑居ビルに看板も出しておらず、どことなく胡散臭い感じがする。店内には店番をしている兄ちゃんが一人いるだけであった。その場で査定してもらったところ、液晶に多少不具合があるとのことで、随分値が落ちて5000円で買取となった。どうも、あんちゃんによれば、一定回数以上の充電を繰り返していると、バッテリーが膨張して液晶に悪さをするとのことだったが、本当のことかどうかは不明である。
 ついでに冒頭に出てきた初代iPadもダメ元で持っていってみたのだが、こちらについては500円の値がついた。まあ何年か前に寝ぼけて画面を踏ん付けてしまって以来、液晶がおかしくなってしまったのを、自宅の棚の上に放っておいたようなものなので、引き取っていただけただけでも十分ありがたい。