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IntrovertとExtrovert

 英語の勉強も兼ねて、英文で書かれたブログやネット記事を読むことにしている。ネット上の記事をオフラインでも読む事ができる「Pocket」というア プリが最近アップデートされ、おすすめの記事をどんどん紹介してくれるので、おすすめされるがままに記事を乱読している。それらの記事を読んでいると、よく「Introvert」や「Extrovert」という単語に出くわす。調べてみると、Introvertというのは内向的な人間、Extrovert というのは社交的な人間のことを言うらしい。
 ネットで記事を書いている人達に内向きな人間が多いからなのか、はたまたネットの記事を読んでいる 層が内向きだからなのか、圧倒的にIntrovert向けに書かれた記事が多いようである。例えば、「Introvertがパーティに出た時に困らない方法」とか、「あなたがIntrovertでも良い上司になれる!」などといった類のものである。まあExtrovertに属する人々はそもそも家に籠もっ てネットの記事なんか読まないので、Extrovert向けの記事はあまり需要がないのだろう。
 さて、僕自身はIntrovertと Extrovertのどちらだろうか、などとは考えるまでもない。自分は断然Introvertに属する人間である。これに関しては「筋金入りの」と言っ て良い。僕はとにかく状況が許すならば、出来る限り一人でいたい、という性分である。普段身の回りにいるごく親しい人でさえ近づけたくないなと思うことす らある。休みの日に友達にあうなんてことも滅多になく、できることなら家でお茶でも飲みながら本を読んだりゲームをしたりして、誰とも口をきくことなく過 ごしていたい。
 そんな感じなものだから、人から誘われて仕方なく大勢の人が集まるイベントになんか行った日には目も当てられない。多少面識のあ る人がいれば、その人と言葉を交わしたりするが、その人も大勢の人がいる中で僕にだけ構っているわけにもいかないので、すぐ余所へ行ってしまう。そうなっ てしまったらもう一人ぼっちで途方に暮れるしかない。
 ところが僕にも変なプライドがあって、他人から「あ、こいつは一人で途方に暮れているな」 と思われるのが悔しいのである。そんなもんだから、特にアテもないのに誰かを探しているフリなんかして会場の中をウロウロしていたりする。そして一通り会 場内を隅から隅までウロウロした挙句、なんだか情けなくなってきて、そそくさと会場を後にするという始末である。他にも一人で参加している人などいくらで もいるのだから、その人達と仲良くなれば良いのだが、いまいちきっかけが掴めない。自然に話しかけようと思えば思うほどぎこちなくなり、どつぼにはまって しまう。
 IntrovertとExtrovertというのは人の性質であるから、本来どちらが優れているということでもあるまいが、上記のよう なIntrovertのなかのIntrovertの僕としては、どうもExtrovertの方が得のように思えて仕方ない。たまに飛行機や居酒屋などで、 隣り合った人達が、ごく自然に仲良くなっている光景を目にするが、ああいうのは見ていて実に羨ましいなあと思う。ましてどちらかが可愛い女の子だったりす ると羨ましいを通り越して恨めしいとさえ思ってしまったりする。
 まあ人間なにが見苦しいって、Introvertに生まれた人間が Extrovertになってみたいとジタバタ足掻くことほど見苦しいものはない。次の人生が人間なのかライオンなのかもぐらなのか蟻なのかゴキブリなのか 知らないが、生まれ変わったら是非Extrovertになってみたいものだと思っている。もしかするとExtrovertにはExtrovertにしか分 からない苦労もあるのかもしれないけれども。