トランプのゴルフ、オバマのバスケットボール

 安倍首相とトランプ大統領の日米首脳会談が2月10日に予定されているが、2人が会談後に一緒にゴルフをするという計画が持ち上がっているという。しかも会談が行われるワシントンからトランプ大統領自身が所有するゴルフ場のあるフロリダまで、安倍首相もエアフォースワンに同乗させてもらえるのだそうだ。おそらく日米関係の親密さを中国あたりにアピールしたいという両国の意向が合致したのだろうが、トランプ大統領への批判がアメリカ国内のみならず世界中で増えている中で、これは些か危険な賭けではなかろうか。あまりトランプ大統領と仲良くしすぎると、反トランプ派の人々から、「トランプなんかとゴルフなんかして日本の安倍という首相はけしからん」などと言われて、余計な敵が増えやしまいかと心配してしまう。しかし、トランプ大統領からしてみれば、批判の多い時期に共にゴルフをしてくれた安倍首相に恩義を感じるに違いなく、今後政権が安定したものになるのであれば、政権発足後早い段階で会談を行った日本のプレゼンスも増すというものであろう。
 さて、トランプ大統領は相当のゴルフ好きであるらしく、腕前もなかなかのものであるらしい。こちらの記事によれば、「トランプが大統領選に出るよりずっと前に、トランプは自らの所有するゴルフ場を取材する記者を案内し、一緒にゴルフをプレーしたが、その際のトランプが71打でコースを回ったことを書かなかったので怒りの電話が掛かってきた」などということが書かれている。www.newyorker.com また、トランプ大統領はアメリカ国内外に20近くのゴルフコースを持っているとか、スコットランドにゴルフ場を建設する際に近隣の住民と揉め事を起こした挙句、そのゴルフ場の周りに壁を建設し、壁の建設費を住民に請求したとか、ゴルフに関する逸話が尽きない人である。
 安倍首相にとっても、アメリカ大統領とゴルフをするのは総理大臣としての一つの念願であるらしい。これはおそらくお爺さんの岸信介が、当時のアイゼンハワー大統領とゴルフをして大いに親交を深めたことが影響しているものと思われる。実は安倍首相はトランプ大統領の前職のオバマ大統領にもゴルフクラブを送ったりして一緒にゴルフをしましょうという秋波を送っていたらしいのだが、結局それは叶わなかったようである。
 
 オバマ大統領はゴルフよりもバスケットボールが好きだったようで、ホワイトハウスのスタッフなどとバスケットボールに興じていたという話である。かなり本気度の高い試合をしていたらしく、オバマ大統領自身も対戦相手の選手の肘を顔面に食らって怪我をしたりしている。オバマも可哀想だが、運悪く肘打ちを見舞ってしまった対戦相手も気の毒である。
 また、自分の誕生日パーティーにNBAの選手を招待して一緒にバスケットボールの試合をするなど、かなり贅沢なことをやっている。その試合に参加したのは、クリス・ポールレブロン・ジェームズ、デリック・ローズ、カーメロ・アンソニー等の錚々たるメンバーだったらしい。そんな豪華メンバーが一堂に会した試合において、オバマ大統領はウィニングショットを決めたというのだから、大したものだ。
 オバマはここ一番に強いところがあったようで、大統領選のキャンペーン中、どこかの体育館で演説を行った後に、CNNから生放送のインタビューを受けていた際、誰かがオバマにバスケットボールを手渡したことがあったそうだ。周囲の人が、そのボールをどうするのか固唾を呑んで見守っていたところ、オバマはこともなげにボールをゴールに向かってシュートし、見事に決めたという話だから、大統領の地位にまで登りつめる男というのは、やはり何かを持っているのだと言わざるを得ない。